ここ日本には、世界でもトップクラスの飲食店が存在するが、なんといっても世界最高峰の和食レストランが揃っているのは間違いないだろう。伝統的な料理と最先端テクノロジーというユニークな組み合わせにより、世界で最も人気のある観光地のひとつにも選ばれている。もちろんお手頃な価格の食事もあるが、高級レストランの品質と味は誰もが否定できないだろう。そこで今回は、最も高価な和食レストラン4軒とその特徴をご紹介していこう。

   1.鮨 真

西麻布にある「鮨 真」は、味と食材の良さを大切にする有名な寿司店である。大トロの刺身、緑ウニ、紫ウニ、うなぎなど、伝統的な和食コースが1人あたり2万円ほどで味わえる。さらに、期間限定でしか食べられない季節の名物料理も用意されている。夏の間、素晴らしいご馳走を味わうなら、脂ののったサバのお寿司を自家製のソースでぜひ味わってみてほしい。素晴らしい品質の魚介類だけでなく、ゲストが心地よく感じられる親切なサービスが揃っているので、高い値段に見合うだけの価値があるといえるだろう。

   2.NARISAWA

筆者はこれまでに、いくつもの高級レストランによる色鮮やかな料理のプレゼンテーションを見てきたが、このお店のアートワークにはかなうものはないだろうと断言できる。例えば、日本らしい「鯉の池」をイメージしたという一品。想像しただけで奇妙に思えるかもしれないが、実はこの店の一番人気メニューとなっている。ミシュランで2つ星を獲得した成澤由浩シェフの腕は、料理のエレガントさだけではない。ある季節にしか食べられないような特産品を用いて調理し、1人3万円のコース料理に見事仕上げてみせる。成澤シェフが手がける日本料理は、他のどの国にもない、極めてユニークなものなのだ。また、成澤シェフは環境問題への意識も高く、レストランで生ゴミを出さないように努めている。

   3.鮨 水谷

「鮨 水谷」は、値段が高いだけでなく、写真撮影が一切禁止されているため、謎に包まれた店として知られている。素晴らしいダイニング体験と極上の料理を味わうには、実際に足を運び、自分の舌で確かめるしかないのだ。1回のディナーに最低でも約3万円は支払うことになるが、実際に訪れた人の感想はどれもポジティブなものばかり。濃厚で香ばしいタマゴ、なめらかな刺身、アートのような寿司ネタが特に人気を得ているようだ。また、料理だけでなく、日本酒やスピリッツも充実しているので、ドリンクも一緒に堪能することができる。

   4.鮨 ます田

ミシュランで2つ星を獲得している「鮨 ます田」は、料理の見せ方だけでなく、調理法や味わいでも群を抜いている。この店の寿司職人は、オープン前に9年間にわたる修行を積み、たくさんの技を習得しているので、1人あたり4万円というお値段も納得できるだろう。定番寿司のほぼすべての要素を改良し、それぞれの味わいを引き立てる、理想的な食感のシャリを独自に調合している。ネタも新鮮なものばかりで、ひらめ、サヨリ、白子といった名物もある。ただし、店内には小さなカウンター席がわずか6席しかないので、予約を確保するのは、たとえ金銭的な余裕があったとしても難しいだろう。